石巻訪問5
2012.02.04 Saturday
震災直後は、わたしもずいぶんと動揺しました。
わたしの周囲には、文章を書く仕事をしている人が多いのですが、
書けなくなった、とおっしゃる方も多かったです。
企業のサイトには、
「このたびの東日本大震災でお亡くなりになられた方々に
心よりお悔やみ申し上げますとともに、
被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます」
というような文言が多く掲載されていましたが、
個人のブログや、新聞、雑誌などのエッセイにも、こうした文章を載せる方が
多くいらっしゃいました。
じつはあれに、ものすごく違和感がありました。
毎日作ったお弁当を紹介するブログで、なぜそんな挨拶が必要なのか・・・。
新卒採用についての意見を述べる前に、なぜ?
「わたしは、ちゃんと良識のある人間なんですよ」ということを表明しておかないと、
いけないの? なぜ?
それとこれとはまったく別の話です。
「型」だけを守って、自分が安心したいのでしょうか。
そうじゃなくて、それはそれ、これはこれ。
震災について、気持ちの整理なんてそう簡単にはできません。
災害では、生への優先順位がない。
その人がいい人かどうかなんてこととは一切無関係に飲み込まれてしまう。
結論が出ないまま、ずっと抱えていかなくてはいけないんだと思います。
と、ブログが書けなくなったわたしが批判する資格はないですね。はい。
私ももっと強く行こうと思います