持久力が足りない。
そのことには2018−19の冬季トレーニング前から気がついて取り組みましたが、全然甘かった。
この時点で「ジョグ」をまだ重視していませんでした。
咋シーズン(2018−19)は、20km走を2回やったんです。
たった2回なのに、私は2回もやったとドヤ顔していました。
2回目は確か4’30/kmで走り切ったはず。十分でしょ、ってなもんです。
LTペース走も調子よかったです。4’10〜15で8000mくらい走れていました。
5kmのロードレースで19’38でした。まあまあ。
よっしゃ、とばかりにシーズンに突入したのですが、大スランプ。
4月からまるで走れなくなりました。
どうなってんねん。
ということで、4月から8月半ばくらいまでほぼノージョグ。
あきらめて短距離練習などをやったりしつつお茶をにごしていました。
泰子ちゃんにケアしてもらって、呼吸が楽になったのが8月末のことです。
そこからレペやインターバルを何度かやりましたがトラックの結果にはつながらず、全日本マスターズのトラックでは全然走れませんでした。1500mなんてDNFでした。完走すらできなかったのです。
その後、9月下旬の2週間はジョグ中心、10月には週2回ポイント練習を入れて迎えた11月の全日本マスターズ駅伝では、なんとか昨年より良い走りができたものの、区間賞は取れませんでした。
8月9月の中距離練(レペやインターバル)にしろ、10月の長距離練(インターバルやペース走)にしろ、それなりに頑張ったのですが、ポイント練は、思ったほどの効果が得られなかったと感じました。
土台がしっかりしていないから、上辺だけ取り繕っても限界がある。
ランナーとして、もっとしっかりとした軸を持たないと、と思いました。
これまで練習がしっかり積めない、体力がないという弱点にしっかり向き合ったことがなかったのです。
無理をしたら、体を壊すというのは、私が自分を扱うときの常識のようなものでした。
これまでずっと長い距離にもハードなトレーニングにも積極的になれなかったのは、自分は体力がないと思い込んでいたからです。
内臓が弱くて疲れやすいから、ハードに追い込むと潰れてしまう。
昨年、まるで走れなかった時期もそれが原因だと思っていました。
でも、それ本当なの?
とりあえずはジョグだ、ジョグをやってみよう、と12月から心機一転。
走り込みを開始しました。
ペースはゆっくりとしたもので、正直なところこの3ヶ月で有酸素性能力の強化にはほとんど繋がっていません。
昨年の今頃できていた8000mのペース走が今年はそのペースではできないので、今、5kmを走っても20’切れないでしょう。
でも、体力はつきました。
長い距離を走った後にきていた、じんわりとした疲労感がなくなりました。
2日続けてロングジョグもできます!
そのレベルの話なの? という感じですが、そう、そのレベルだったのです。
ここまで来るのに3ヶ月。
2月の下旬に30km走った時に、疲れていない自分に気がついた時は本当にうれしかったです。
私も自分の「線の細さ」をずっと気にしていました。
でも、この3ヶ月で、なんだかすごく体力がついた感じがするのです。
練習後、食事ももりもり食べられるようになりました。
あれあれあれ?
3ヶ月の走り込みを通じて、高度な有酸素性能力は開発されていませんが、ベースの部分は整えられたと思っています。
身体が丈夫になりました。
毛細血管が広がり、代謝もスムーズになった気がします。
ここ3ヶ月はほとんどキロ4で走っていませんでしたから、今の時点で5km 20分切れなくても仕方がない。
先日8kmのペース走をやってみましたが、4’20が精一杯でした
(※1月のハイテクハーフは1時間32分で走れたのですが)。
でもここからその隙間を埋めていこうと思います。
今季に期待する気持ちもありますが、思ったほどの成果がなくてもくじけないつもりです。
夏はトラックをやって、冬はまた走り込む。
らせん階段をのぼっていくように、トレーニングを繰り返しながら少しずつ少しずつ上を目指していきます。
らせん階段って、同じ景色を何度も見るんですよ。
あれ? また同じ風景じゃん。何も進歩してないの? とがっかりしそうになります。
でも、少しだけ上っているんです。
同じ景色に見えるけど、前よりも少しだけ高いところから見ている。
陸上競技はタイムが出ますから進歩がわかりやすいのですが、タイムだけで上か下かを判断しなくてもいいと思っています。
もちろんPBは、狙い続けます。
成果に対して、高みの見物を決め込むつもりはありません。
欲しいものは、死に物狂いで取りに行く。
だけど基本は、どんな目標に対して、どう取り組んで、どんな結果が出たかを自分なりに分析して、それを、飽きずに続けていくこと。
それが陸上競技の、ランニングの楽しみだと思います。
がんばろう!