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ライター今泉愛子のブログです
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フィンランドひとり旅5
 フィンランドから帰ってきて、まずやったのが、
twitterとfacebookをやめることでした。
あれも知りたいこれも知りたいとネット上をウロウロしていることが、
なんだかすごく心貧しい感じがしたんです。
ちょうだい、ちょうだい、もっとちょうだいって。
その頃は「え、知らないの?」と人から言われることを
すごく恐れてたんですよね。
自分だけが乗り遅れるような恐怖。
「え、知らないの?」と言われたら、
「うん、知らない」と答えればいいだけなのに。

知っていることにどんな意味があるのか。
誰かの意見を読んだだけで自分が賢くなるのか。
全然そんなことはないのに、賢くなった気になってしまうんですよね。

賢さってなんでしょう。
わたしは、不安に支配されないことだと思いました。
賢さというか、聡明さかな。
「嫌われたらどうしよう」
「仕事がなくなったらどうしよう」
「間に合わなかったらどうしよう」
そんなことばかり考えていたら、前に進めません。
もっと気持ちをシンプルにしないと。

都市型生活で欲望に振り回されると、執着が生まれ、
バランスを崩すこともわかりました。
「あれが欲しい」と思うと、気持ちがすごく高揚するんです。
ショップ巡りもすごく楽しいし、「これください」という瞬間は、
もう最高にアドレナリン放出状態です。うっとりします。
でもそれってかなり「自分に酔ってる」感じ。
素敵なお洋服を買う自分、そのお洋服を来て素敵なレストランに通う自分、
そこで美味しい料理を楽しむ自分。
「わたし最高」みたいな感じなんですよね。
それを続けていると、日々の営みがすごくおろそかになる。
脱いだ靴を揃える、みたいなことが、面倒くさくなるんです。

銀座で寿司を食べ、青山でお洋服を買い、西麻布のバーで酒を飲み、
なんて生活をずっと楽しんでたつもりだったのですが、
それが自分にとってどういう意味なのかがわかってなかった。

自覚の問題ですね。
これからもお洋服は買うし、お酒も飲みます。
素敵なレストランで食事するのも好き。
でもわたしは、それだけを好んでいるわけではない。
バランスの取り方を変えよう、と思ったのでした。

もともとシンプル好みでしたが、
それに磨きをかけたフィンランド旅行なのでありました。

が、しかし。
この旅から帰って、10日後には、ふたたび英国へと旅立ちました。
当時は、うまく着地できなかったんです。
なになになに?って感じで、一時的にすごく不安定になりました。
そわそわしてしまって、自分が感じたことを言葉にできない。
旅の記録を書くのに1年かかっていますしね。
フィンランド旅行で感じたことを、
日々の生活に落とし込むのに1年かかったということです。
今ようやくいい旅だったと言えるのでした。
妖精には会えなかったけど!


posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 08:48 | | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
すごく素敵な視点ですね!
私も同じように感じています。
目に見えるわかりやすいものを追い求め、情報を仕入れては”知ったかぶり”になってしまうのは、実はすごく貧相なのではないかと。
本当の意味での豊かさとは何なのか、それはもちろんひとによって千差万別だと思うのですが、自分にとって、心から満たされる感覚とは何なのか?考えている途中で、そのことをしっかり言葉でつかまえてくださった気がしました。

ありがとうございました♪
2012/07/21 20:55 by 小池タカエ
小池タカエさま

ありがとうございます!
すみません、このブログ、ほとんどコメントがつかないので、
見逃していました・・・。

そうなんです。
すごく感覚的なことですが、
どこかにわかってくれる人はいるんじゃないかなと
思いながら書きました。

自分はどんなふうに満たされたいのか、
どういう状態を心地よく感じるのか。
まずはそこにしっかりと目を向けたいですよね。
2012/07/27 22:30 by 今泉愛子
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