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ライター今泉愛子のブログです
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カストロ デ バローニャ2
バスを降りたあたりには、車がバラバラと止まっています。これはいつかどこかで見た光景・・・。
そう。イギリスの遺跡巡りでもこんな感じでした。日本だと、きちんと管理された駐車場があるイメージですが、イギリスでも、そしてスペインでも、どこが誰の土地かは曖昧なのか、車はそこら辺の空いている場所に止めればOK。
遺跡までの道(道とも言えないほどの道)も、そして遺跡自体も管理者がいるとは思えず、
どなたの敷地なのかよくわからない感じです。

 
だけどこの遺跡には最近できたであろう案内所がありました。
そこに入ると、お姉さんが英語で簡単にガイドをしてくれたのですが、
カストロ デ バローニャの説明というよりも、この地域の観光案内で、地図を示しながら、
この山の頂上からの眺めは素晴らしいわよ、とか、海辺に行くならここから、とか、親切に教えてくれました。
ポルト ド ソンというこの小さな港町は、それなりに観光に力を入れているのかもしれません。

遺跡は、そこから海に向かって数分歩いたところにありました。
ここは、これまで、イギリスで見たケルト系のどの遺跡とも違っていました。
海にそそり立つ岩場に日本の段々畑のようにストーンサークルが幾つも折り重なるように並んでいます。
石の積み方はかなり緻密。
こんな緻密な積み方をする人たちが、天候に左右されやすい、こんな海沿いの場所を住居として選ぶのか?
とちょっと不思議に思ったりもしました。
住みやすい場所ではないと思うんですよね。
単に市場みたいな場所だっただけ?
それとも祭祀の場?

私にとっての遺跡めぐりの楽しさは、そこから自由に想像が広がっていかことにあります。
必ずしも真実を追い求めているわけではなく、学者さんから、ここはかつて住居であったと聞けば、
なるほどねーと思うのですが、何が何でも真実を突き止めたいとは思っていません。
考古学もいまやハイテク化していますから、真実に限りなく近づくことも可能だと思いますが、
私は単純に人の匂いを感じたい。
古い場所は、今との距離がある分、楽しいんですよね。
かつてここで、誰かが何かをしていた。
もちろん楽しいことばかりでなく、諍いもあったでしょうけれど、
それでもこういうものを作り上げる労力と意欲はあったわけです。
そういう他愛もないことに、何だか励まされるんですよね。
人間っていいなあと。
昔の人たちも、ここで食事をしたり、おしゃべりしたりしていたのでしょうか。








しかし、そうゆっくりもできませんでした。
帰りが問題なのです。
停留所ですら定かでないこの場所には、時刻表もありません。
果たして、Noiaに戻るバスはあるのか?
インフォメーションセンターでもらった時刻表には、MUROSとNOIAのバスの出発時刻が書かれています。
NOIAの出発時間の1時間後に必ずMUROSを出発するバスがあるところからすると、
きっとNOIAとMUROSは1時間で着くのでしょう。
私はNOIAを出て、30分くらいでバスを降りましたから、
MUROSを出たバスは、その30分後に、この近辺に来るはず。
というわけで、そそくさとまたバス停に戻りました。
これを逃すと2時間は、バスが来ないのです。
本当に来るのか。もしや早く行ってしまっていたらどうしようとかなり不安で、
Ferrinの青いバスを見た時は思わず、大きく手を振ってしまいました。
次の不安は、Ferrinのバスから、CASROMILのバスへの乗り換えです。
何と乗り換え時間はゼロ。到着予定時刻と発車予定時刻が同じなんです。
これがうまく行かないと、次のバスはまた2時間後。
ちょっとハラハラしましたが、バス同士、それをわかっているみたいで、
定刻を数分過ぎての到着でしたが、CASTROMILのバスはちゃんと待っていました。
というわけで、2時過ぎには、サンティアゴ デ コンポステーラに戻りました。
意外とあっけない冒険でしたね。

NOIAまでのバスの窓からは「高床式倉庫」をよく見かけました。
(行きは、Castro de Baronyaを見落としてはいけないと気が気でなく、外を眺めてる余裕はありませんでした)。
帰国してから調べたところ、トウモロコシやジャガイモを保管するためのオレオと呼ばれるものだとか。
次に来た時は、それもしっかり見てみたい。
そういえば、Ferrinのバスの時刻表には、NOIAは、NOYAと表記されていました。
こちらはガリシア語だそうです。
慌てて帰らずに、NOIAの街もぶらぶらすると面白かったのかもしれませんね。
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 17:32 | | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
なかなか優雅な旅ですね。
こんな旅ができる位ライターとして成功していれば、成功者の論理も説得力ありますよ(笑)

成功者の論理を書いても価値はあると思いますよ。
ブログだから自分の考えを書いているだけでしょうし、成功したい人が読めばいいんですから。

クレームをつけてくる「繊細チンピラ」は、ぎゃくにもっと挑発して怒らせて「アンチ」として読者にするというのも手かもしれませんね(笑)



遺跡から過去を想像するの楽しいですよね。

私は飛行機は墜落と被曝が怖くて苦手なんでハワイしか行ったことないのですが

日本でも、過去を想像できるものが沢山あって

最近、本当に、昔の日本人て凄いな、って驚愕してますよ。


で、この石が何かはわかりませんが、海沿いに住んでいたとしても私はうなずけます。

東日本大震災のときに思いましたが、人間て危険を冒しても海の近くに集まりますよね。

やはり母なる海は人を寄せる力がるんじゃないですか。
2015/08/17 14:17 by カウイチ
日本にもいろいろありますよね。
石好きなら、三内丸山遺跡は行かねば、と思っています。
そうか、海って、人を引き寄せるんですね。
わたしは、どうも幼い頃から海には怖い印象があって、
今ひとつ想像が働きませんでした。

今回はなかなか優雅でした。
またちまちまと稼がなくては。

繊細チンピラもどんと来いの心境で更新いたします!
2015/08/17 18:16 by aiko
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