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ライター今泉愛子のブログです
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フィンランド旅行2 ていねいな暮らし

フィンランドの田舎を車で走っていると、どこの家もすごくていねいに暮らしていることがわかります。

ていねいな暮らしって「こうすべき」という意識が入ると途端に堅苦しいものになります。

冷凍食品は一切使わないで手作りする、とかね。

 

でもそういうのではないんです。

こうすべき、ではなくて、もっと自然。

お庭はどこの家もとても片付いていて、洗濯物の干し方もすごくきれい。

アジアやラテンの国の大雑把な干し方もいいんですけど、

この国では、どこの家もものすごくきちんと並べて干してあります。

人に見せるためのものではないし、習慣ですよね。

それが国民性なんだろうなあ。

 

庭には、木のブランコがあったり、お花が植えてあったり。

なんとなくいいんです。

心が温かくなる。

 

道路脇にはポストが立っているのですが、こんな感じ。

住宅は幹線道路から脇道に入ったところにあるので、ポストだけ幹線道路脇に立ててあるんです。

 

 

 

ポストだけを立てている家もあるんですが、こうして雨よけの屋根をつけている家も多数で、

1軒、あるいは2軒分、3軒分、5軒分が収まるような大きな雨よけの屋根があるところも。

 

この雨よけの屋根は、ホームセンターみたいなところで売っているものかもしれません。

でもこんなふうにしていることで、ここで暮らす人たちの気持ちの余裕を感じます。

3軒分、5軒分の大きな屋根は、みんなで話し合って取り付けるのでしょうか。

なんかそういうの、いいな、と思って。

 

道端にさりげなく鉢植えの花が置いてあったりもするんです。

表札の下に鉢植えをハンギングしてあったり。

 

「ガーデニングが趣味なんです!」みたいな主張は全然ありません。

もっとさりげない。

 

経済的に豊かかというと、そんなことはないと思います。

だって本当に何もないんです。

どうやって生計を立てているんだろう? と不思議に思うくらい。

 

人口は、国全体で500万人ほど。

日本と面積はほとんど変わらないのに、人口は20分の1です。

 

でも花を育てたり、ポストに屋根をつけたりする余裕がある。

お金というよりは心なんだろうなあ。

 

そういうのを見ると、人間はどこにいても幸せに暮らせるのだとしみじみします。

この地は人が少ないだけではなく、冬はとても厳しくおまけに日がとても短くなる。

決して暮らしやすい環境ではないけれど、自分たちなりに心地よく暮らそうとしている。

そういう、人のけなげさに心打たれます。

 

 

これはバス停。

きっと1日に何便もない。

せいぜい2便。

もしかすると毎日運行していないかも。

 

だけどどのバス停もペンキがきれいに塗ってあって、

ゴミひとつ落ちていません。

 

一体誰がこのペンキを塗るの? って。

バス会社にそんな余裕があるとは思えないし、お役所だってどうなんでしょう。

でも誰かが当たり前のこととして、毎年塗り替えているんだろうなあ。

どこを走っても、ハゲハゲのボロボロのバス停は見当たらない。

そういう風景に心癒される。

 

 

 

ガソリンスタンドもこんな感じ。

1日何人のお客さんが来るんだろう、と思うような小さなガソリンスタンド。

 

お客さんのために花を置いているというほどのもてなし感はないんです。

もっとさりげない。

そのさりげなさが心に刺さるんですよね。

ここの人たちはいいなあって。

なんだか人としてとても信用できる気がします。

 

人間って、どういう環境であってもより良い人生をと願う心をもっているし、

それは誰かを蹴落としたりしなくても、

ただ静かに暮らすだけでできることなんだとしみじみしました。

 

より良い人生を、諦めているとしか思えない人もいるし、

より良い人生が、お金や地位をさす人もいるし、

人それぞれなのですが、わたしは素朴に単純に、気持ちよく暮らしたい。

 

posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 07:20 | | comments(0) | trackbacks(0) |
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