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ライター今泉愛子のブログです
「今のままでいいのかな」症候群

基本的に自分に自信がありません。

「どうせ私なんか」という劣等感ではないのですが、

つねに「これでいいのかな」という迷いがあります。

 

大きなところでは働き方です。

もうちょっと稼ぎたい、もうちょっと出世したい、という野望はあるものの、

なかなか実現できない。

でもこれは、インプットが多すぎるための迷いかなと思いました。

 

世の中には、社会で活躍するための、よりよい人生にするための情報が出回っています。

多くは成功者たちの体験談。

あれを読んでいると、自分との違いばかり目につく。

 

両親からは、こんなことを教わりました。

と聞くと、自分の両親の大したことのなさを恨めしく思ったりとかしょんぼり

 

こんなタイミングでこういうキャリアチェンジをしました。

と聞くと、そんな度胸、私にはあらへん、とガックリしたりとかしょんぼり

 

自分の足りないところばかりが目につく。

でも、それはその人の成功譚であって、同じことをする必要はなく。

勝てば官軍で、私がもし何かで大成功したら、私のやってきたことは全肯定されると思う。

そこは、きっと上手なライターが、うまく人生をまとめ上げて記事にしてくれる。

挫折が彼女を変えた、とかね。

つまり成功するための正しい道のりがあるのではなく、

成功したから、その人のやってきたことが肯定されているだけ。

 

人の成功を見て「私なんてまだまだ」と落ち込むより、

自分の道を歩くことの楽しさに気づくことが大切。

過去の自分や、未来のあるべき自分の姿と比べたりする必要もない。

 

私は、わりと他人の期待に応えるのは得意で、

「こうして欲しいんだな」「こう言って欲しいんだな」というのを読み取る力はそこそこある。

情緒的にではなくビジネス的に。

それは、ある種の客観性を持っていて自分の欲だけにとらわれ過ぎていないから。

私をこういうふうに評価してほしい、というのがないから、押し付けがましくない。

そして、自分の能力を過大評価していないし、もちろん過小評価もしていない。

そのあたりの落としどころがわりとちゃんとしている気がする。

 

それなのに、なんとなく不安になるのは、自分の軸を持ちきれていないから。

もっと太い何かを持ちたい。育てたい。

その欲に対して、弱気になる。

 

自分を信じ切れる「核」のようなものがないことへのがっかり感。

自分なんて大したことない、という事実に対する劣等感。

 

でもまあその未熟さというか中途半端さというか、

それは、誰もが抱えている問題です。

「自分なんてまだまだ」という漂い方を誰もがしている。

「今のままでいいのかな」という不安を誰もが抱えている。

そうやってもがきながら、どこかへ辿り着こうとするのが人生であって。

 

その中途半端さを真に受けて、打ちのめされないこと。

もがきながらも、絶対に目を閉じないこと。

目を閉じたら、溺れます。

目を開けば、岸にたどり着ける。

違いはそこかな。

 

岸にたどり着いたら、また別の沼があるわけで、一生この状態からは抜け出せないけど、

沼を渡り歩いていくことを成長と呼ぶのかもしれません。

 

 

posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 09:32 | 人生 | comments(0) | trackbacks(0) |