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ライター今泉愛子のブログです
カストロ デ バローニャ
海外を旅する時、行きたい場所はいつも端っこにあります。
ケルト探索をテーマにすると、端っこに行き着くんです。

彼らはキリスト教に追いやられたので、イギリスではコーンウォールやマン島、
スペインではガリシアでその気配を感じることができます。
ガリシア地方で私が目指したのは、サンティアゴ デ コンポステーラ。

キリスト教の巡礼地として知られ、いま人気急上昇中の巡礼路のゴール地点でもあります。
街は、巡礼者と観光者でいっぱいでした。
ケルトの気配は一切なし。

もちろん街はとても素敵なたたずまいでありましたが、やはり物足りない。
というわけで、この近辺に残る遺跡を探したら、カストロ デ バローニャなら、何とか日帰りで行けそうです。
宿泊したホテルのフロントで聞いてみました。
お姉さんは、テキパキとインターネットで検索してくれましたが、バスや電車では無理とのこと。
てことは、タクシー?
 
片道1時間かかる場所への往復には、いったいいくらかかるのか・・・。
だけど、せっかくここまできて、ケルトに触れないのはさびしいし、思い切るしかないのか、と思いましたが、ひとまずセカンドオピニオンを求めて、街のインフォメーションセンターに行きました。
すると、バスを乗り継げば行けるらしいことが判明。
 
バスって、言葉ができない外国人の私にはけっこうハードルが高いのですが、それでも気合いで行くしかない。
時刻表を見ていると乗り換え時間がギリギリにも思えましたが、
間に合わなかった時は、タクシーを使おう、と腹をくくりました。
(スペインの小さな町にタクシーがあるのか?とも思いましたが、そこは厳密に考えずにチャレンジ)

まずは、サンティアゴ デ コンポステーラから、ノイア(NOIA)と言う町を目指しました。
バスターミナルは、やや町外れにあり、ホテルからはタクシーを使ってバスターミナルへ。
そこから、CASTROMIL というバス会社のMUROS行きのバスに乗りました。
往復で6.70ユーロ。
10時発のバスに乗って到着が11時。
次はFerrinというバス会社のRIVEIRA行きのバスに乗ります。
前日、ホテルのフロントの女性に、
「カストロ デ バローニャに行きたいので、近くの停留所に来たら、教えてください」という内容を
スペイン語で書いてもらったのですが、乗客がどんどん乗ってきて、
そんなお願いごとを出来る雰囲気ではありません。
不安を抱えつつ、バスは出発。

Google mapで現在地を確認しながらバスにゆられ、近くに来ると、運転手さんの近くに陣取って、
カストロ デ バローニャ? とささやき続け、無事、遺跡の近くで下車できました。
 

posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 18:08 | | comments(0) | trackbacks(0) |
スペイン旅行
スペインに来ています。
今回は、またネットを駆使した旅です。

まず、航空券。
これは「sky scanner」(スマホのアプリもありますし、インターネットにもサイトがあります)で、
安いチケットを探しました。
今回はバルセロナ往復、エールフランスで13万円くらい。
夏にしては、わりとお手頃だったと思います。

宿は、前半はAirbnbで、後半はbooking.com。
Airbnbは、ホテルではなく、地元の人の家に泊まる、というコンセプトのお宿探しサイト。
出てくるのは、どれもすべて普通の家。アパートであったり、一軒家であったりして、
好きな物件が選べます。
トータルで見て値段が安いかと言えば、そうでもないのですが、
私にとっての魅力は、広さ。
リビングルームがある物件(ほとんどの家にはあります)を選べば、
同行者が寝ている間も、仕事をしたり読書をしたりできます。
それがかなり魅力ですよね。

スマホはSIMフリーにしたのが、昨年10月。
じつは、ソフトバンクとの契約が1年以上残っていたのに、いきなりやめて、SIMフリーにしたので、
違約金も払いましたし、さらに今もまだわけのわからないフォトフレーム代なんてものを払い続けています。
ふつうに考えたら、大損のアホな行為なのですが、結果として、悪くない決断だったと思っています。
なんてったって街中でGoogle mapが使えて便利!!
それでもなお行きたい場所にたどりつけないことがありますが、ロスタイムは格段に減っています。

そんなわけで、しばらくは旅の日々を綴る・・・つもりです!
 
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 22:41 | | comments(0) | trackbacks(0) |
英国旅行(ダートムーア2)
ダートムーアは、たしかにムーアですが、ちょこちょこと町らしきものはあります。
私が宿泊したのは、Haytor vale ですが、周囲には何軒かの家やホテルがありましたし、
ChagfordやAshuburton、Princetownなど、町と呼べるようなところもあります。
こちらWidecombeは、町というより村でしょうか。
なかなかかわいかったです。

この日最初に向かったのは、Merrivale Rowsです。
ここは道路からも近く、すぐにたどり着けました。
あったのは、長い長いスタンディング・ロウ。
しかも2列。
近くには、こんなスタンディングストーンも。


ストーンサークルもあります。


この辺りは、けっこう活発な活動が行われていたということでしょうか。
近くには、採石場も見えますし、わりと最近まで、もっと賑やかだったのかもしれませんね。
今、この地に羊しか住んでいないのは不思議な感じがします。
rowもcircleもstandingもあって、石好きとしては、かなり満足できました。

Grimspoundを目指します。
ここも道路から近くてわかりやすいはずでしたが、この「道路」になかなか行き着けず、右往左往。
そもそも地図にある「道路」が、日本の(都会の)感覚の道路じゃないんです。
車線なんてものはなくて、対面通行は難しいような道も多くて、次の角で曲がろうと思っていても、
道自体が細すぎて(しかも舗装していなくて)見逃してしまうことも多々。
気付いて行ってみても、行き止まりに家や農場があるだけだったということもあります。
私はわりと地図が読めるタイプのつもりでしたが、今回はけっこう見逃しましたね。
 
ですが、道路さえあっていれば、この頃には、
石の遺跡近くにはほとんどの場合車を停められる場所があり、
好きな人(決して大勢ではない)たちは、のんびりとそこを
目指して集まっていることがわかってきました。
正しい道路を走っていて、車が数台停まっている地点があったら、
疑ってみる価値はあります。
石関連の遺跡が近くにあることが多いのです。
車が10台近く停まっていると、違います。
もっとメジャーな何か。
石好きたちはもっと遠慮がちです。

ここも、地図を見ながらそろそろかな、と思い始めたところ、
車が3台ほど停まっている場所があって、ここに違いない!と
私たちも車を停めて歩き始めました。



これ、見えますか。
かなり巨大なストーンサークルなんです。
これがサークルの出口。


サークル自体が競技場で、ここが入場門、という感じ。
このサークルの中にもまたサークルがあったりして、
一体ここは何に使われていたのでしょうか。
でも何かすごく楽しげな空気があるんですよね。
ワイワイと人が集まっていたような……。


ここでは、女の人がひとりでストーンサークルのなかでキャンプ?のようなことをしていました。
まさか夜を過ごす?
がっちり居座っている感がありましたが、
でんとたくましい感じではなく、ゆるく瞑想しているような。
根っからの自然人ではなく、都会に疲れてたどりついているような、
自分を見直すとか、俗世の垢を落とすとか、そんな風情でありました。
こんなふうに、まったりと過ごすのもいいかもしれません。

と言っても、私たちもまったりと言えばまったりです。
この日の石巡りはこれで終了です。
昨日もそうですが、13時、14時になってくると、もう新たに石を目指す気になれません。
すぐに見つかるとは限らないし、見つかってもかなり歩くことが多いし。
 
この日、ということはもうダートムーアでの石巡りが終了ということになるのですが、
もうそれなりに満足しました。
何せ石巡りは初めて、ダートムーアも初めてですから。
案外量は、まわれませんでしたが、ノルマがあるわけでなく、
無理のない範囲で楽しめたと思います。

この後は、のんびりダートムーア半周ドライブに。
まずはChagford。




そしてOkehamptonに抜けて、今度は南下しようかという時に、
ふと「Danger Area」のことが気になりました。
Dartmoorの北側にかなり広大なAreaで色が塗られていない
「Danger Area」があります。
それを見て、私は富士の樹海のような、足を踏み入れると迷子になりそうな
怖い場所だと思っていました。
でも、行ってみると牧歌的ないつものムーア。
さらに進むと、なんとそこは軍用地で、演習時には弾が飛んでくるかもよ、という
そういう意味でのdangerでした。
実弾演習をやっている時でなければ、ゲートはあいています。
恐る恐る進んで行くと、こんな感じ。


道路は舗装されておらず、どんどん狭くなっていくので先には進めませんでしたが、
人も車も少なくて、ここぞまさしくムーアでした。
だけどこの道をぽつり、ぽつりと人が来るんです。
リュックを背負って、「そこに道があるから」とばかりに黙々と歩いています。
彼らはどこから来てどこへ行こうとしているのか……。
さっきストーンサークルで寝そべっていた女性もそうですが、
みんなたくましいですよね。

私たちも観光地を次から次へとまわる旅ではありませんが、
それでも心のどこかで、「石リスト」を上からどんどん攻略していきたい気持ちはあります。
豊かな経験をつい「量」ではかろうとしてしまう。
それにこの石たちに名前がついていなかったら、行ったかどうか。
名前があるから「あそこに行った」と思えますが、ただの無名の石だったらどうなんだろうなあ。
なんてことを考えていると、訓練中の兵士たちがぞろぞろと出て来てぎょっ!
笑顔で手を振ってくれましたが、迷彩服を着ていて、皆さんたくましい。
これが軍なんだなあ。

夜は、JAIL AILEで乾杯。
そう、ダートムーアには、Jailがあるんです
(網走みたいな感じですかね)。


ダートムーア最後の夜でした。

ところで、私たちが泊まった、Rock Inn は、お料理が素晴らしかったです。
これはかなりお薦めポイント。
宿泊には、朝食しかついていませんからどこで食べてもいいのですが、
近くにレストラン街があるわけでなく、
ホテルがレストラン併設なのはうれしいです。
味は、イギリスの、しかも辺境のダートムーアで、
こんなに美味しいものが食べられるとは! というほどの美味しさ。
ワインも豊富で、デザートメニューにはデザートワインの提案までありました。
けっこう頑張っていると思います。

お部屋は、ホテルのサイトでみるお洒落な部屋に滞在したい場合は、
いいお部屋を指定しないとダメです。
私たちは1泊100ポンドの一番小さなお部屋。
サイトを見て行ったので、若干がっかり感はあったかも。
とは言え、トータルで大満足でした。

 
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 10:59 | | comments(0) | trackbacks(0) |
英国旅行(ダートムーア1)
6月13日11時15分 成田発の飛行機に搭乗し、ロンドン・ヒースロー到着が13日の15時15分。
ヒースローでレンタカーを借りてそのままDartmoorまで行きました。
入国審査がかなりの混雑で、その上、レンタカーのカウンターも鬼混み。
ロンドンの道路を走り出したのは、18時をまわっていました。
この時点で、日本は夜中の2時。
ちょっと無謀でしたかね。

ホテルにチェックインした時にはへとへとで、
ベッドにもぐり込んですぐにすやすや。
宿泊したホテルは、ダートムーアのHaytor近くのRock Innという
小さなホテル。
とても親切で居心地がよかったです。
ここに3泊しました。


ダートムーアの石巡り。
まずはHaytor.


Haytorのやや小ぶりな岩。


これが、ダートムーアで初めでの石です。
自然のまま存在する、天然系の石ですね。
大きい方は、高さどれくらいでしょう。私の身長の3倍以上あるでしょうか。
いや、もっと?
だけど石が階段状のようになっていて登れます。
景色もなかなかいい感じです。
ウォーミングアップがわりにHaytorに行き、
念願のダートムーア探索に向かいます。
最初に目指したのは、Haytor から近い Black Tor。
こちらも天然系で、道路からも近く比較的わかりやすいだろうと思ったのですが…。
大体この辺り、と目安をつけて車を停め、ムーアを歩き出すと一番高いところに、
何やら石の集団が。



これか? これなの? これってことにしとく? 
というかここはどこ?
と頭の中は「?」だらけ。
地図は持っていますが、GPSがないので(SIMフリーiphoneを持っていましたが電波が入りませんでした)、
いま自分がどこにいるかがわかりません。
目印というほどのものがあったら、それはMoorじゃない。

ここがBlack Torだってことにしておいて次に行こう、と思いたかったのですが、
さすがにそれは……。
近くにいたおばさんに恐る恐る聞いてみます。
「これはBlack Torですか?」
「違うわよ〜。これはSharpitor。Black Torはあっち」とニッコリ。
ああ、やっぱり……。
思えば、これがダートムーアでの石探しを暗示していました。
仕方なく、このtorをテクテクと下り、隣のtorへと向かいます。

ああこれ、これか?



うーん。定かではありません……。
でももうどうでもいいような気になってきました。
もはや確かめる術もありません。
仕方なくtorを下り、次を目指すとします。
向かったのは、Sheeps Tor.
この近辺にはいくつかの遺跡があります。
この時点で、Dartmoorの石巡りは、生易しくなさそうだとわかりかけていました。
道なき野原をあてどなく歩き回るのはとても楽しいのですが、
目当ての石が、「そのうち」見つかるわけではありません……。
やはりきちんと方向を把握して、そこを目指さないと。

でもどうすれば? 
結局、幾重にもなったストーンサークルで知られる、
Yellowmeadにはたどり着けませんでした。
諦めて近くにある、Ditsworthy Warrenに向かいますが、
これもまたわからない。
そこら中、石だらけではありますが、私が探しているのはスタンディングストーンです。
と、また地図を片手に溌剌と歩くおばさんを発見!
頼りになりそうな匂いがぷんぷんします。
地図を指差して、ここに行きたいんだけど?? といい加減な英語で尋ねたところ、
「ああこれは、あっち」と親切に教えてくれて、
「ここのスタンディングストーンは、エジプトのピラミッドより古いのよ!」という話をして
さらに「帰り道はこちらを歩いて、こう行くと高低差がなくてラクよ」とまで。
おかげで、ようやくたどり着きました。
手前が一番大きなスタンディングストーン。
これに連なるように、スタンディングストーンが1列に並んでいます。



古代遺跡って、どこもそうだと思いますが、
誰が、どういう目的で作ったのかに興味が沸きます。
わざわざこの形の石を見つけて、こうして立てることに何の意味があったのか……。
これが私の初めて見る、意味のある(かもしれない)石でした。
Dartmoorは、今ではもう住む人は少ない荒れ地だらけの土地ですが、
かつては賑やかな「街」だったのでしょうか。
当時の人口から考えても、こういうものを設計してわざわざ作るのは、
それなりに人がたくさんいなくては意味がありません。
一体これは何だったんでしょうね。

さて、これで今日は十分です。はい。
成果は少ないですが、かなり歩き回りました。
というわけで1日目終了です。

 
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 12:35 | | comments(0) | trackbacks(0) |
英国旅行(2014年夏至)
毎年夏至をどこで過ごすかを、そわそわと考えています。
石関連の古代遺跡を調べていると、夏至の日の出がかなり重要だったことがわかるんです。
一年のうちで一番長く君臨する太陽。
豊穣を清々しい気持ちで祈る、あるいは期待してワクワクする日だったのかもしれません。
私もこの日を清々しく、時おりワクワクしながら迎えたいなと思って、
ここ数年、個人的にイベント化しています。

今年はどこに行こうかと考え始めたのが4月。
昨年の伊豆は、やや不本意だったので、
今年は、せっかくだから石関連の古代遺跡のある
アイルランドかイギリス、と決めました。
 
最初はアイルランドと思っていました。
それで調べたところ直行便がないんですよね。
それならイギリスまで飛んで、そこからLCCでアイルランドに行けばいいやと思って、
とりあえず成田ーヒースローのチケットを抑えました。

両方まわってもいいなと考えたのですが、慌ただしい旅は避けたい。
あれこれ考えた末、イギリスだけになりました。
次は、イギリスの「どこへ」行くか。
石関連の遺跡を巡るなら、スコットランドやウェールズ、
ダートムーア、コーンウォールあたりが候補となります。

中でも一番行きたいのが、ダートムーア。
そもそもムーア(荒野)って心惹かれるものがあるんですよね。
『嵐が丘』での描写もドキドキしましたし、
『風と共に去りぬ』のタラの丘もいい感じ。
何かものすごく強いものを感じるんです。

嵐が丘の舞台は、イギリスのハワーズ、
風と共に去りぬのタラの丘は、アイルランドですが、
私にとって気になる「ムーア」はダートムーア。
どうしてダートムーアなのか・・・。
手元のイギリス地図を見ていると、緑に色づいた部分がところどころにあるんです。
そのうちのひとつがダートムーアで、イギリスの西端、ちょっと細くなったあたりに
あって、なぜか昔から気になっていました。
そもそも端っこ好きだというのもあるんでしょうか…。
いつかここに行ってみたいと思っていたんです。

なので、今こそとばかりに、ダートムーアをマストに。
となると行きやすいのは、コーンウォールです。
この2カ所をメインとすることにして、
出発は6月13日、帰国は6月23日に決定。

チケットは、HISで取りました。キャリアはヴァージン。
ホテルは、Booking.com
チケットだけは早めに手配したものの、
詳しい行程を決めたのは6月に入ってから。
本もたくさん読みました。

というわけで、明日から少しずつ旅を振り返ろうと思います。
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 07:49 | | comments(0) | trackbacks(0) |
フィンランドひとり旅5
 フィンランドから帰ってきて、まずやったのが、
twitterとfacebookをやめることでした。
あれも知りたいこれも知りたいとネット上をウロウロしていることが、
なんだかすごく心貧しい感じがしたんです。
ちょうだい、ちょうだい、もっとちょうだいって。
その頃は「え、知らないの?」と人から言われることを
すごく恐れてたんですよね。
自分だけが乗り遅れるような恐怖。
「え、知らないの?」と言われたら、
「うん、知らない」と答えればいいだけなのに。

知っていることにどんな意味があるのか。
誰かの意見を読んだだけで自分が賢くなるのか。
全然そんなことはないのに、賢くなった気になってしまうんですよね。

賢さってなんでしょう。
わたしは、不安に支配されないことだと思いました。
賢さというか、聡明さかな。
「嫌われたらどうしよう」
「仕事がなくなったらどうしよう」
「間に合わなかったらどうしよう」
そんなことばかり考えていたら、前に進めません。
もっと気持ちをシンプルにしないと。

都市型生活で欲望に振り回されると、執着が生まれ、
バランスを崩すこともわかりました。
「あれが欲しい」と思うと、気持ちがすごく高揚するんです。
ショップ巡りもすごく楽しいし、「これください」という瞬間は、
もう最高にアドレナリン放出状態です。うっとりします。
でもそれってかなり「自分に酔ってる」感じ。
素敵なお洋服を買う自分、そのお洋服を来て素敵なレストランに通う自分、
そこで美味しい料理を楽しむ自分。
「わたし最高」みたいな感じなんですよね。
それを続けていると、日々の営みがすごくおろそかになる。
脱いだ靴を揃える、みたいなことが、面倒くさくなるんです。

銀座で寿司を食べ、青山でお洋服を買い、西麻布のバーで酒を飲み、
なんて生活をずっと楽しんでたつもりだったのですが、
それが自分にとってどういう意味なのかがわかってなかった。

自覚の問題ですね。
これからもお洋服は買うし、お酒も飲みます。
素敵なレストランで食事するのも好き。
でもわたしは、それだけを好んでいるわけではない。
バランスの取り方を変えよう、と思ったのでした。

もともとシンプル好みでしたが、
それに磨きをかけたフィンランド旅行なのでありました。

が、しかし。
この旅から帰って、10日後には、ふたたび英国へと旅立ちました。
当時は、うまく着地できなかったんです。
なになになに?って感じで、一時的にすごく不安定になりました。
そわそわしてしまって、自分が感じたことを言葉にできない。
旅の記録を書くのに1年かかっていますしね。
フィンランド旅行で感じたことを、
日々の生活に落とし込むのに1年かかったということです。
今ようやくいい旅だったと言えるのでした。
妖精には会えなかったけど!


posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 08:48 | | comments(2) | trackbacks(0) |
フィンランドひとり旅4
 ヘルシンキでは、デザインホテルに宿泊しました。
Klaus Kというホテルです。


お洒落でサービスもよかったのですが、高かったです。
シングルで1泊185ユーロ。
1年前は1ユーロが120円くらい。
ってことは・・・1泊2万円を超えます。
なかなか優雅なおひとり様です。
朝食も素敵だったし、アメニティもいい。
ボディソープは、購入したくらい。
でもちょっと部屋が狭かった。

お部屋では、テレビがPCにもなっていて、
インターネットも自由にできます。
音楽も楽しめるのですが、アメリカやイギリスの音楽ばかり。
北欧の最先端のジャズは?
クラシックなら、モーツァルトじゃなくてシベリウスでしょう、と
思ってしまったのでした。

ヘルシンキでは、かもめ食堂にもマリメッコにも興味がなくて、
適当にバスに乗って、適当に降りて、ぶらぶら。
電車に乗って、適当に降りて、ぶらぶら。
みたいなことをやっていました。

自分が今どこにいるかがわからなくなってしまうこともしばしばで、
道行く人に、地図を片手に「Where am I?」と聞いたこともありました。
でも、そういう行き当たりばったり感、すごく好きなんです。
とは言え、緊張感はつねにあって、頭もフル稼働。
電車の切符の買い方、バスの停留所や行き先のチェックなどは、
地図を片手にかなり真剣にやっていました。



アアルト大学にも無事たどり着けました。
(アアルトはフィンランドの有名な建築家です)
この大学は、別名ヘルシンキ工科大学と言います。
大学内の書店にも行ってみました。
気付いたのは、MacやWindowsの本はあるのに、LINUXはないということ。
ここでもまた、えーフィンランドだったらLINUXでしょう、と
思ってしまいました。

ふらりと入ったスーパーでは、IZUMI TATENO と書かれたポスターを発見。
名前はどう見ても日本人です。
帰国して調べたところ、ヘルシンキ在住のピアニストの方だとわかり、
早速CDを購入しました。

電車やバスに乗っている時に、気付いたのは、
「誰も携帯をさわっていない!」ということ。
大方の人はのんびりと窓の外を眺めています。

フィンランドのIT環境はすごくいいです。
キルピスヤルビの山の中でも、携帯は繋がっていました。
レストランやホテル、バスの予約もすべてネットでOK。
でも、電車の中で電話を取る人も、
ネットに繋げている人もいなかった。

フィンランドですごくいいと思ったのは、この静けさとほどよいゆったり感。
(空港で中国人と一緒になったから余計にそう感じたのかも)
「効率」というものを、もう一度考え直したほうがいいなと思いました。

最終日の夜は、DEMOという星付きのレストランを予約。
ですが、エレガントなレストランに行く服がない。
ということで、買いました。
NOOLANというブランドが、すごく気に入ったんです。

ワンピースのほかに、カットソーも購入しました。
バーゲン中で、ふたつ合わせて303ユーロ。
これは、いいお買い物だったと思っています。

DEMOのディナーでは、80ユーロくらいのコースとグラスワイン、
コーヒーで100ユーロちょい。
お料理は、食材の使い方もお肉の火入れもメニューの組み立ても
すごくよかったです。

お腹いっぱい、程よく酔っぱらって、ホテルに帰ってぐっすり。

したのはよかったのですが、この時に、はっとしました。
フィンランドに来て以来、ずっとわたしはシンプルな暮らしをしていました。
適度な運動、質素な食事、清潔な暮らし。
ところが、ヘルシンキで一気に都会的な生活に戻った。
たっぷり食べて、欲しいものを手に入れて。
すると、自分の中で何かが崩れました。
一瞬のうちに。

キルピスヤルビの禁欲的な生活では、神経が研ぎすまされていくような
心地よさがあったのに、ヘルシンキではずるずるだらだら。
それまでは、毎日日記をつけて、使ったお金もメモしていたのに、
そういうことが一気にばかばかしくなる。
都会の魔力って、こういうことなんだと思いました。

posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 07:40 | | comments(0) | trackbacks(0) |
フィンランドひとり旅3

8月の上旬で、ホテルやコテージは満室なのに、
山に人はいない。


会うのは、トナカイ。
このあたりは人よりトナカイの方が多いのかも。
フィンランドでは、トロい人のことを「トナカイみたいな奴」と
言うらしいです。

トロいというか・・・なんでしょう。
人がいい感じ。
人じゃないんですけど。
犬みたいな利発さは感じません。
いつ見てものんびりと草を食べていました。

わたしのほうは、登山というよりは、ハイキング。
いやむしろ散歩程度にぶらぶら歩いているだけでした。

トナカイに欠けているのが利発さだとしたら、
私に欠けているのは勇気でした。

知らない道を歩き続けていると、
ある地点で不安が好奇心を上回るようになるんです。
そこからは不安がどんどん加速してゆく。
「道に迷ったらどうする?」
「強盗がきたらどうしよう?」
「足をくじいたらどうしよう?」
「雨が降ってきそう。やばい」
次から次へと不安が襲ってきて、
からだはカチコチ、胸はバクバク。
しまいには足がすくんで前に進めなくなる。

山を歩いていた時、遠くの道を車が走っているのが見えたんです。
「女性が一人で山歩きしている、とわかったら、
狙われるんじゃないか!」と正気で思いました。
その車から私のことが見えるはずがないのに。

ふつうに考えて、こんな山中に悪い人はいません。
そういう悪い人は、ヘルシンキに行くでしょう。
キルピスヤルビまで来て、強盗を働こうとするなんて、
いくらなんでも経済効率が悪すぎる。
そうやって自分に言い聞かせるんですけど、
ドキドキはおさまらない。
「一人歩きの女性を狙う、地元在住の悪い人がいるかもしれない」
そういう雑念が100個、200個と飛んできて、
自分を脅す。
不安って、放っておくとどんどん広がるんですね。
心が、体の自由を奪うことってあるんだと思いました。

新しいことをしようとすると、不安が押し寄せてくる。
「大丈夫なの?」と何度も何度も問いかけてくる。



こんな明快な案内表示を見ても、
「でも道を間違えるかもしれない」と思ってしまうんです。
不安というのは、いったん増殖し出すと、
勇気や希望を全力で否定してかかる。
コントロール不能な相当やっかいな感情でした。
Stand by me みたいな「ひと夏の冒険」はできませんでしたね。

とはいえ、日々は穏やかに過ぎてゆきました。
この時期は、夜も12時近くまで明るい(たぶん)のですが、
8時にはベッドに入っていました。
そこでちょこちょこと日記を書いて、
起きるのは、2時3時(もう明るい)。
4時くらいから散歩。
山を歩こうとすると胸がドキドキしますが、
コテージ近辺を散歩するのはとても楽しい。
素敵な別荘を見つけては、「持ち主はどんな人だろう」
「インテリアはどんな感じ?」なんて考えながら歩く。
車庫に日本車が止まっていたりすると、ちょっと誇らしかったりとか。

ひとつ失敗したのは、3カ国地点に行けなかったこと。
スウェーデン、ノルウェイ、フィンランドが1点で交わる箇所があるんです。
国境警備員なんていない、のどかな山のなかに。
絶対に行こうと思ったわけではないので、きちんと下調べをしなかったら、
たどり着けませんでした。車がないとむつかしいですね。
(駐車場からもフェリーに乗り、さらに3時間くらい山の中を歩きます)

ふたたびバスに揺られ、電車に揺られて20時間。
次はヘルシンキです。



posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 07:00 | | comments(0) | trackbacks(0) |
フィンランドひとり旅2
 キルピスヤルビで私が宿泊したのは、
Tundrea Holiday Resort というコテージ施設。
4人用のお部屋だったので、ちょっと高めでしたが(3泊で280ユーロ)、
広々のんびり過ごせました。
部屋の中で時間を過ごすことも多かったので、よかったです。


これがLDK。
手前にソファがあり、右側にキッチンがありました。
シャワー&サウナ付き。
階段をあがるとベッドルームです。
ロフトのような空間に4つベッドがありました。

基本は自炊で、冷蔵庫やオーブンのほか、コーヒーメーカーや
調理器具も揃っていましたが、朝食の用意ができるというので
興味しんしんで頼んでみたら、こんな感じでした。


パイやサンドウィッチ、ヨーグルト、紅茶、フルーツなどが
バスケットにたっぷり。

小食なわたしのほぼ1日分の食料となり、
コテージの近くのスーパーで、飲み物やサラダ類を
ちょこちょこと買い足せば、食事は十分でした。
この質素な感じが北欧ぽくてよかったです。

この北欧旅の予約は、すべてインターネットでできました。
エアチケットは、HIS
電車とバスは、各交通機関のサイト(英語)
ホテルは、BOOKING.COM(日本語あり)
でした。
バスは停留所が細かくてややこしいので、
事前にしっかり予約できるのはありがたかったです。


ごはんを食べるのもひとり、歩くのもひとり、
咳をするのもひとり。
この山で遭難したとしても、2、3日は誰も気付かない。
ひとりというのは、とてもシンプルな生き方ですよね。
この旅では、荷物も機内持ち込みサイズのスーツケース1個。

フィンランド語とスウェーデン語はまったくできなくて、
さらに英語も危うい。
(ちなみにフィンランドの若い人たちは皆さん英語が上手です。
 キルピスヤルビというど田舎のスーパーの店員のお嬢ちゃんも、
 わたしよりできる・・・)

一体何がしたいのか、という旅でした。

<続きます>
posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 09:20 | | comments(0) | trackbacks(0) |
フィンランドひとり旅1
昨年、フィンランド旅行に行ってきました。
わたしが目指したのは、キルピスヤルビという北の果て。
この地図のノルウェイとスウェーデン、フィンランドとの
国境近辺にある村です。
地名表記はありませんが、NORWAYのNの下のあたりに、
山のマーク▲があります。その近辺ですね。

成田から首都ヘルシンキを経由して、キルピスヤルビへ。
まさにフィンランド国内を南から北への大移動でした。

 

11:00成田発→15:20ヘルシンキ着(FinAir)
時差は6時間なので、所要時間は10時間20分。

19:26ヘルシンキ発→7:48ロバニエミ着(夜行列車)

8:20ロバニエミ発→16:15キルピスヤルビ着(バス)

ヘルシンキからキルピスヤルビまでは、電車とバスを乗り継いで、
なんと21時間!!
成田の方が近いくらいです。
しかも夜行列車は寝台車ではなく普通車。
正気の沙汰とは思えないのですが、
しかもひとり旅だったという・・・。
列車にはもちろん豪華な寝台車両も接続していましたが、
予約が遅くて取れませんでした。

たどりついたのは、こんなところ。



もちろん北極圏に入っています。
正面がSAANA山、手前がKilpis Jarvi (ヤルビは湖)
左側の岸は、おそらくスウェーデンだと思います。

フィンランドは、森と湖の国と言われていますが、
北の果ては、日本の山のような、
うっそうとした森はありませんでした。


こんな幻想的な光景がいたるところに。
わたしは人から「何しに行くの?」と聞かれたら
「妖精に会いに行く」と答えていたのですが、
まさにそんなところでしたね。

だけども本当に誰にも会わない、誰とも話さない日々。
PCももちろん持って行かなかったので、
ほんとうにのんびり〜と過ごせました。

<続きます>


posted by 今泉愛子(詳細はクリック) | 14:01 | | comments(0) | trackbacks(0) |